認知症介護 二重生活

認知症の母の介護のため自宅と実家の二重生活を送る日々の日記です。

23日目

一日中何かに怯えて不安がっている。

そのせいかデイサービスも予定の1時間前に

迎えに来るようにとの連絡が来る。

 

不安は取り除いてあげてたいが

どんなに説得しても妄想を取り払うことができず

マイナス思考になってしまうことが多い。

唯一、食事の準備をしている時は不安を忘れることができるようだが

食事が終わればまた前の状況に戻ってしまう。

21日目

やっぱり夜はダメだ。

昨日は寝ている時にトイレに行きたかったようだが

薬の副作用なのか自力で体を起こすことができなくなっていた。

しかも意識が朦朧としておりトイレに連れて行っても用が足せない。

 

今日もトイレで起きてきたようだが意識は朦朧とし

こちらの問いかけに応えられない。

 

腰痛を訴えるので布団で横になるように勧めても激しい口調で抵抗する。

 

少しでも穏やかに過ごしてもらいたいが、

いい答えがなかなか見つけられない。

20日目

 予想とおり朝まで起きることなく

ぐっすりと寝てくれたようだ。

 

外出中、一人で外出してしまい帰ってこなくなったとの連絡が来る。

 

付近を探したところ近所の方が保護してくれているところを発見したと連絡があり、

大事には至らずに済む。

 

帰宅すると何事もなかったように迎えてくれる。

しかし会話が成り立たない。

妄想?をもとに話しているからなのか誰のことを話しているのか、

なんのことを話しているのか伝わってこない。

適当な対応は良くないと思いつつもどうしても適当に応えてしまう。

19日目

深夜1時頃から起きだしパジャマを脱いだり着たりを繰り返す。

いくら説得しても寝ようとしない。

結局、ほぼ寝ることなく朝を迎える。

昼間に調子が良い時でも日が落ちると途端に不安定になる。

 

午前中はデイサービス。

 

午後には叔母が来て散髪をしてもらう。

叔母が来ると表情も柔らかくなり落ち着く。

 

今日は昨夜からほぼ寝ていないことから

夜中に起きだすことはないのではと思われる。

18日目

夕方に実家に戻ると本来ならばデイサービスに

行っているはずの時間にもかかわらず母が家にいる。

理由はわからないが途中で帰ってきてしまったようだ。

しかし会話のやり取りも比較的しっかりしており、

調子は悪くないように見える。

 

夕食後珍しくシャワーを浴びると言う。

風呂を沸かし入浴させる。

随分と体が硬くなっており着替えひとつするにも苦労する。

 

20時前に寝室へ行くが22時過ぎに起きだす。

私に向かって「早く自分の家に帰ったほうがいい」と。

なぜかと聞くと「うちでは泊められない」とのこと。

以前はこのようなやり取りが父に向かってかなり攻撃的に行われていたようだが

今は薬の効果なのかやり取りとしては穏やか。

しかし対応する者としては症状の悪化を改めて感じずにはいられず、

なかなか辛い。

16日目

深夜1時過ぎから起きだして寝ない。

寝るように説得するがいつもと反応が違う。

きつい口調で反応してくる。

おそらく薬を減らしたことが原因と思われる。

その後、朝までほとんど寝ずに起きていたと思われる。

 

日中は外出。

 

夕方戻ると胃のあたりの気持ちが悪いと訴えている。

薬の副作用なのか、最近太ったことが原因で着衣がキツイのかわからないが

本人が近くの診療所に行きたがっていたので父が連れていく。

診察してもらっても案の定原因は分からず。

 

いつも思うが夕食の準備の時はとても調子が良い。

今日は受け答えもしっかりしていたので1、2年前の母に戻ったように感じるほどだった。

一日中食事の準備をするわけにはいかないが、

なんとか調子の良い時間を増やす工夫をしていきたい。

15日目

朝4時ごろに起きだし「お願いします、お願いします」と何事かを頼んでくるが、

何をして欲しいのか分からない。

ひとまず落ち着かせ再び寝室に戻す。

 

日中は外出。

 

夕方戻るとデイサービスに行っていた。

デイサービスから戻ると表情は明るい。

夕食の準備を手伝ってもらう。

 

昼食後、いつもならパジャマに着替えて寝室に行こうとするが

今日は「まだ眠くない」と言ってパジャマに着替えない。

 

テレビでプロゴルファーの石川遼が出ているのを見て

どんな漢字を書くのかと紙に書きたがる。

文字を書くのを見るのは随分と久しぶりだ。

 

薬を減らしたせいか妄想じみた発言が多くなっている。

副作用で筋肉が硬直しているのか腰の痛さや胸の苦しさを訴えているので

服用量を減らしてみたようだがあまりよくない。