認知症介護 二重生活

認知症の母の介護のため自宅と実家の二重生活を送る日々の日記です。

14日目(2017年3月21日)

夕方に実家に到着。

以前と違って虚ろな表情が治ってきているようだ。

聞けば薬の量を減らしているらしい。

確かに薬を変えてから一人で外出したり

攻撃的な態度になることはなくなったが

一気に老け込んで動きが緩慢になり表情が消えていっていた。

 

薬の効果と副作用。バランスが難しい。

12日目

天候が影響するのだろうか?

今日は日中は調子が良かった。

調子が良すぎていつもなら疑いなく飲む薬も

どこも悪くないのになんで飲まなきゃいけないのか

疑問に感じていたようだ。

 

調子が良くない時でも台所に立つとシャキッとする。

今日は炒め物に使うもやしを簡単に洗うように頼んだら

頼んでもいないのに1本1本もやしの根っこを取り始めた。

発症する前は料理が得意だった母の

丁寧に下ごしらえをしていた記憶が蘇ったのかもしれない。

10日目

今日は1日ダメだった。

 

何かを話しかけて来るが何を言いたいのかわからない。

妄想が頭の中に広がりそのことを伝えたいようだが

うまく言葉が出てこないらしく聴き手には伝わらない。

お互いがその状況にストレスを感じてしまう。

 

介護する方としては我慢が必要な場面。

9日目

17時頃に実家に到着。

玄関を開けると母が迎えてくれる。

今日は顔色もよく調子が良さそうだと感じたが、

帰宅の直前に下着の締め付けがきつく倒れてしまったらしい。

 

夕食の準備を一緒に行う。

まだご飯が炊けていない炊飯器を何度も開けようとする。

 

夕食後、食器を洗い片付けを始めるが

箸をしまう場所がわからない。

日常のなんてこともないことができなくなっているのを見ると

確実に認知能力が衰えていることを感じる。

8日目

相変わらず食欲は旺盛。

2、3年前は食事量が減ってきて心配するくらいだったのに

今は食べ過ぎを心配するくらいよく食べている。

 

昼食後、実家に帰るといいだす。

自分がいるときは言いだすことがなかったのに

今日は久しぶりに妄想が出てしまったようだ。

 

とりあえず散歩に出かける。

 

20、30分後、散歩から戻るとまたいつもの感じに戻っていた。

 

夕方テレビのラジオ体操を見ながら体操をやると笑顔が戻る。

7日目

深夜1時半ごろ起きだし何が気になるのかわからないが、

しきりに「大丈夫か?」と確認して来る。

なんとかなだめて寝かしつけるが何度も起きだしては同じことを繰り返す。

やっと3時過ぎに寝てくれる。

 

昼はデイサービスに通う。

 

夕方の散歩から戻ると「誰かが変なことを言って来る」と被害妄想が出始める。

しかし夕食の準備の手伝いをしてもらうとテキパキと作業をこなす。

調子のいい時と悪い時の差が激しい。

 

夕食後、母の昔からの友人が電話をしてくれる。

とても嬉しそうに電話で会話をしている。大変ありがたい。